忍法早く来て早く帰るの術

僕も例外ではなくソフトウェアエンジニアは夜型の人が多い。要因としては夜のほうが集中できる点と、集中したら長時間コード書き続けたいためだと思う。

早起きは三文の得的な本は今までにも幾つか読んできたがうまく実践できずその都度、夜型で機能するなら別にそれで良くね?で済ませてきた。しかしそんな自分でも早朝出勤をうまく扱えるようになってきたので秘伝を記する。(もっと高度な術としては遅く来て早く帰るの術がある)

早く来たら早く帰る

もう兎に角これに尽きる。

過去に機能しなかったのは早く来ても早く帰らないためだ。ただ勤務時間が長くなるだけでなんの意味もない。なんの意味もない。

今日はこれが終わったら帰ると決めて仕事を始めるとうまくいきやすい。終わったら心を鬼にして帰る、誰よりも早く来たら率先して誰よりも早く帰るべき。やるべきことを片付けたら帰ってもよい雰囲気を作ることも重要だと思う。

早く帰ると世界が明るくいつもと景色が違うので新鮮でもある。

朝から集中する

いろんな本で書いてあったように朝は集中できる。夜が集中できるというよりも静かで割り込みがない環境が良いと気が付いた。普段の朝早く来る人よりもさらに数時間は早く来て誰もいない環境を満喫している。

朝から集中する場合の良い点は、その日を集中モードのままフルスロットルで仕事ができることかもしれない。目標があると持続しやすい。このモードをうまく使うと早く来て早く帰ることができる。

だからとにかく早く来たら早く集中モードに入ること。早起き系の本には早く出社して新聞(ニュース)やこまごまとしたことを整理して、みんなが来るころには万全の状態で仕事をスタートできるみたいなことも読んだ覚えがあるけど、ソフトウェアエンジニアの場合はそういうことをするとだらだらして時間をうまく使えない恐れがあるから余計なことしないでとっととコードを書いて、こまごましたことは集中が解けたときにやればいいんじゃないかと思っている。

会社にいる時間で仕事をした気にならない

ソフトウェアを作るというのは高度な知的創造作業で、ソフトウェアエンジニアにはフレックス勤務など裁量労働制が与えられていることが多い。でも8時間の工数を5時間で終わらせたところで所定労働時間で帰れない。結局、エンジニアという人達はいつも同じような時間に来て同じような時間に帰るという羽目になる。ずっと「フレックスとはいったい・・・うごごご」と思ってた。

8時間の仕事を5時間で片付け、残りの3時間をボーナスタイムとして上司に隠れてものを作ったり、自己向上のために時間が使える人は良いが、意識が高くない人は仕事を早く終わらせる努力をしなくなり5時間の仕事も8時間かけるようになってしまう。結局その努力をしないと自身も向上しないから給料も上がらない。労働時間の設定というのはとても難しい。成果主義が機能しない気がする。

毎日早朝出勤するといつも来る時間といつも帰る時間がシフトするだけなのでやりたくない。とにかく勤務時間を意識したくない。突発的に早朝出社すると時計を見てもよくわからないので良い。時間ではなく作業がベースになるので今何時だから退社時間まで何時間とか考えなくて済む。早朝出社のサイクルに慣れる前にこの状態が自然になるようにしたい。

定時に来て定時に帰るのは仕事としては理想的に思えるが、ものづくりにおいては必ずしもそうは言えないのではないかと思ってる。それは目的がものを作ることではなく会社にその時間いることが仕事になってしまう危険性があるから。

90分ピッチの上に立っていれば給料がもらえる、そんなことを考えるサッカー選手は嫌だ。試合に勝つために、観客に魅せるためにハードワークする、そんなサッカー選手のようなエンジニアでありたい。

キッカケとメリハリづくり

僕が早朝出社を始めたキッカケは欧州サッカーが朝6時とか7時前に終わって、目が覚めたし仮眠をとったり余計なことをしないでそのまま出社して早く帰ろうとふと思ったからだった。逆に趣味の開発を夜遅くまでやって次の日は遅く出社するとか別のパターンもやっている。

いつも同じ時間に出社して同じ時間に帰って録画した試合を見たり、時間の合間に趣味の開発をするよりもずっと気分が良い。自分の好きなことにあわせて仕事をしている感があるとメリハリがでて仕事にも良い影響を与えてくれる。

なので早朝出社をする場合は何かしら仕事以外のやりたいことに結びつけるとうまく行く気がする。実際、昔の僕は別に夜でも集中できるからと朝早く行くメリットをあまり感じていなかった。好きなことに合わせて早く来たり、遅く来たりしよう。

まとめ

  • 好きなこと・やりたいことにあわせて早朝出社してみる
  • 早く来たら誰よりも早く帰る
  • その日の目標を立ててとっとと開発する
  • 毎日同じ時間に来こなくてもいい(メリハリをつける)
  • 早朝出社と同様に夜型も存分に利用する
  • 勤務時間をなるべく意識しない

重要なのは会社の勤務時間に縛られないこと、人が少ない時に集中モードに入ること。

ちなみに僕は夜集中できるから夜型にしていただけであって、実は朝弱いタイプじゃない。早起きする時に目覚ましがなる前に何故かその時間に目が覚める術も使えるので寝坊で遅刻したりしない。なのでエンジニアみんなが早朝出社がうまくいくかはよくわかっていないがやってみる価値は十分にある思っている。

あとはみんながみんな早朝出社したら、朝静かで集中できる環境が失われるから別に真似しなくていいとか考える葛藤。術の利用は計画的に。