モイーズ解任

チャンピオンズリーグの最中、マンチェスターユナイテッドの監督であるデービット・モイーズが解任された。

正直、このタイミングの解任には驚いた。ユナイテッドはモイーズ監督と6年契約という長期契約を結んでいて、今シーズン何度も解任されそうなタイミングがあった(にもかかわらずされなかった)のでもうモイーズで行くものだと思っていた。なにせアレックス・ファーガソンに25年任せたクラブである。

どうも噂によると、チャンピオンズリーグ参加圏内(4位以上)を逃すと違約金が下がるという契約があってそれで決断されたらしい。(6年契約していたため途中解任すると5年分の給料などを違約金として払わないといけない場合がある)

この解任プロセスについていろいろ意見があるようだ。結局モイーズが解任されたのは4位以上が無理になったことが確定したからであって、契約(お金)のためのように見えてしまう。というのも今シーズンは残りあと数試合しかないわけでこのタイミングで監督を変えるメリットはあまりないように思える。(今シーズンここから何かを挽回することが目的とは思えない)

前節で4位以上の可能性が消滅したとはいえ、後半戦ユナイテッドはむしろ盛り返した方で、それまであった可能性とはユナイテッドが全部勝って上位クラブが転けるというほぼ現実的ではないものだった。要するにクラブはとっくに監督を変えたかったけど契約のために物理的に無理になるまで待っていたたように見えて、じゃぁなんのためにあのチームはシーズン後半を頑張っていたのだろうと少し思う。今シーズンいっぱいまで待つという選択肢はなかったのだろうか。

素人意見だがモイーズにはビッククラブを率いる準備ができていなかったんじゃないかと思う。例えばジョゼ・モウリーニョはポルトガルのクラブで監督のキャリアを始めたときに「私はいずれポルト(ポルトガルのトップクラブ)の監督になる。その時何人かを連れて行く」と選手に語っていたらしい。エバートンで長期政権を築いていた昨シーズン、モイーズが来年のキャリアアップを想定していたのかは疑問が残る。

サッカーではチーム構築に時間が掛かるので監督に時間を与えようというという考えがあるけど、ユナイテッドの場合はチーム構築に対する時間というより、モイーズをビッククラブに対応させることに時間を掛けているように見えたからユナイテッドのファンには少し同情もした。

とは言え、ユナイテッドが好きではない僕は今シーズンは十分に楽しませてもらった。はっきりいって本田が出場しない今のACミランは見るに耐えない状態なのだが、香川がいなくてもモイーズ劇場は見る価値があった。モイーズのこの笑顔が頭にこびりついて離れない。

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