ブログを書く心理と目標

今年はブログを頑張ろうと思っていて、頑張るからには目標を立てようと思ったのだけどそれが難しい。

単純にPVを上げるとかにできればいいのだが、それを目標にしてしまうとSEOを頑張ったり、目を惹くタイトルであったり、集客しやすいテーマであったり、誰のためにやっているのか、頑張る方向性が間違っているような気がしてピンとこない。

そんな中ウェブログの心理学という本を読んだ。

本によれば「ブログを書く目的は自己表現動機であり、その理由は共感してくれる他者と出会い親しくなれる、自分の考えを整理できる点である」ということになる。

基本はこれだ。前者の理由はSNSでも可能なように思える。自分はSNSが苦手のなので自分の意見を言って交流するというのはさほど求めておらず、後者の理由が大きいと思う。「人が生きる意味は、自分の人生を観るために生きる」という誰かの言葉の引用があった。ブログを書く理由はやはり自分の内側に向いている気がする。

また本には日記には事実と心情という側面があり、自己向きの事実である「備忘録」、他人を意識した事実である「日誌」、自己向きの心情である「日記」、他を意識した心情としての「公開日記」という分類を言及している。心情中心に書く人の方が当然、自己表現や他者との精神的な繋がりを求める傾向があり、逆に事実中心のブログを書く人は自分の考えを言って叩かれることを恐れる傾向もあると。

最近、自分のブログを読んでひどくつまらないと感じていたのはやはり心情面が少ないし自己表現に乏しいからだと思う。例えば技術的なことは「俺が書く必要があるのか?」と思ってしまい、誰も触れないようなすごい狭い領域のことを書きたくなる。基本的に同調化欲求よりも個別化欲求を求める傾向がある。

ここ数年、技術的な話が中心になっている要因の一つにブログがエンジニアにとって一つの資産になるということが影響していたように思う。しかし、今だとGitHubだとかStack Overflowだとか日本だとQiitaだとかがあるのでインターネット上のアウトプットとしてブログに固執する必要もなくなってきている気がする。

ということで目標としては技術的なことはブログ以外で頑張り、ブログは心情重視で頑張るということにする。とは言え、書きたいことに制約をかけるといのも何か違うと思っているので技術的なことをブログで書かないということにはしないつもり。基本は自分が楽しんで書く。

なんか結果的に今年立てた最初の目標とあまり変わっていないのだけど、心情面で頑張るということを導けたということだけでもよしとしよう。