辞めない社員を採るのではなく、働く価値のある会社を目指すこと

3年半つとめたソニーを来月で退社することにしました。

最近、3年程度で会社を辞める新入社員が多いと聞きます、自分も他人事ではないのですが、ニュースでも辞めない社員を採るには・・・というのをテレビでやっていました。

僕は入社して3年でグレードがあがり、数年先輩社員よりも高い給与をもらっています。同世代で言えばかなり高い給与水準を保っています。職場での人間関係も悪いわけではなく、むしろ良好です。仕事が大変で身体が持たないというわけでもなく、精神的にストレスがあるというわけでもありません。

そんな僕が辞めるということを聞いて、何故辞めるの?理解できない。と思う人は少なからずいると思います。

現状、退社を伝えたのは一部の同僚と前の組織の部長やプレジデントなど自分をよく知る人たちです。そのみなさんからは、僕の新しいチャレンジについて理解を示し応援してくれています。(少なくとも建前上は)
具体的にいうと、前の組織だったときの課長、部長、そしてプレジデントに退職について報告したところお三方からは以下のような返答をもらいました。

  • 「決断しましたな。年齢的にはよいタイミングかと思います。いいんじゃねえかな。」
  • 「kwの能力は失うとすれば非常に惜しいけど、一方で、実力があるやつほど今のソニーは辞めたくなるだろうと思う」
  • 「ソニーを辞めるのはいい決断だと思います。kwさんはまだ十分に若いので新しい時代の新しい流れを是非率先して作って行って下さい。」

何故誰もが知っている有名企業を辞めることにしたのか、それは一言でいうと

  • 残りの20代を過ごすことを考えたときにこの会社で得られるものはあまりない

ということです。

会社に合わない人は採らない方が良いでしょう。しかし、辞めない社員を採ろうという考え方はいかにも保守的な考えだと思います。若くてエネルギーのある社員がやりがいを持って働く環境を作ることがこれからの日本には必要なのではないでしょうか。

これをたまたま読んだマネージャクラスの人は若くて優秀な社員がやりがいを持って働ける環境が今の会社にあるか、どうか考えてみてください。
やりがいを求めて今の地位も企業ブランドも捨てベンチャーで1からチャレンジし直そうと決めた27歳のエンジニアより。