アメリカに対する劣等感への克服

金曜日に今月末に同じく退職されるTさんと食事に行きました。その方は企画のマネージャだった人なのですが、転職にあたって似たような経緯がありました。

Tさんも転職の理由の一つにアメリカに行った経験があったとのこと。もともとコンサルの会社にいたりしてMBAを取得されたりしているのですが、アメリカに言ってコンサルが楽しかったこと、大学でそれなりのレベルで入れたことで(大学ではチームを作ってコンサルをするため、できるやつほど同級生が集まり、それがレベルのバロメータになるらしい)、そんな過去の経験もあり、現在では会社を辞めても奥さんは食わせていけるだけは稼げるという自信をお持ちです。

さて僕もやっぱり転職の一つのきっかけになったのがアメリカ出張にありました。出張時にアメリカのエンジニアと仕事をして実際に一緒にコードを書いたりしていました。向こうのエンジニアはだいたい30代以上で自分より年上でしたがみんな僕のことを認めてくれ、彼に任せれば問題ないと言われるまでになりました。

ソフトウェア業界ではMicrosoft, Intel, Apple, Adobe, Google, Yahoo・・・とにかくアメリカが引っ張っています。心のどこかでOSを作ったりする連中にはかなわないだろうと思ったりもしました。(もちろんWindows Vistaなんかもすごい人数で作っていると思いますが)

ただ出張時に自分より年上のシリコンバレーのエンジニア達に認めてもらったことで僕もドベじゃないな、言葉の壁さえ超えれば自分の力はアメリカでも通用するな。という自信が持てました。

その自信があったからこそ、今の会社の看板なしでチャレンジしてみたいという気持ちになったのです。

スポーツの世界でも野茂や中田のように、日本人なんて使えないと思われていた世界のトップリーグの壁を破った日本人がいます。飛び込まなければ通用するか、しないかなんてわからないのです。

飛び込んでも失敗するかもしれないし、打ちのめされるかもしれません。それに対する恐怖心も人間だからあるでしょう。でもチャレンジしなければ能力が上がることはないと思うのです。それに例え飛び込んで失敗してもそれはきっと大きな財産になると僕は思います。

来月から大企業からベンチャー企業に飛び込みます。いろんな不安もありますが、アメリカに出張したことを考えれば日本の企業だし、言葉は通じるし、がむしゃらに行けるところまで行ってやるという気持ちでがんばります。