先延ばしを引き起こす2つの要素

悲観主義と目標の不明確さの2つが先延ばしを引き起こしていました。先延ばしを克服するには楽観主義者になって、目標を明確にしてモチベーションを高めることが必要です。

僕はこのブログを半年間放置してしまいましたが、これらの本を読んでようやく再開しました。

『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』には先延ばしに至る思考やタイプを説明して、タイプ毎に克服法が載っています。『先延ばし克服完全メソッド』の内容は、内なるモチベーションをテーマにツールやフレームワークを使った克服術です。

先延ばしの原因に興味がある人は『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』、理由はいいから解決したい人は『先延ばし克服完全メソッド』がお薦めになります。

本を読むまで

僕がブログを放置していた間、書きたいことが無かったわけでなくネタはピックアップしてました。それが1週間、2週間、先延ばしていくと、どんどん再開することが面倒になっていきます。

今思うとこの本を読むこと自体も先延ばしの逃避行動でしたね。

僕はここのところ『習慣化』にこだわっていました。習慣のメリットとしてモチベーションがなくても行動できることがあげられます。とはいえ『習慣化』にもなぜそれをやるのかという明確な目標は必要でした。ここがぼんやりしていると、モチベーションを低下させ、先延ばしを引き起こしてしまいます。

『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』

『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』の著者は研究者で本の内容は心理学や脳科学よりです。論理を重視する理系や男性には興味深く読めます。注釈には250もの文献が使われていました。

この本には自己診断テストがあって、本の登場人物から

  • どうせ失敗すると決めつけるエディータイプ
  • 課題が退屈でたまらないバレリータイプ
  • 目の前の誘惑に勝てないトムタイプ

の3つのタイプの指数を診断できます。

先延ばしをする人はこの3つの要素が組み合わさるわけですが、僕は『エディータイプ』の要素が強いという結果になりました。物事を悲観的に考えてしまい、行動に移せなくなるタイプです。ブログの場合、1週間、2週間書かないうちに「今更書いても遅いし、もう読まれないだろうな」と思ってやる気がなくなっていきます。

これには克服法として適度な楽観主義があります。具体的な行動プランとして『成功の螺旋階段』『鼓舞される物語・仲間』『脳内コントラスティング法』が紹介されています。

『成功の螺旋階段』は課題を取り組みやすいように細かく分けて少しづつ成功を得て進歩していく方法です。そこでカメラに眠っているApple Watch Series 4の開封写真は放置して、内容の鮮度が問われないこの読書感想文を書くことにしました。

『先延ばし克服完全メソッド』

『先延ばし克服完全メソッド』は内なる目標に基づくモチベーションの本と言っても過言ではありません。この本によるとブログの投稿を先延ばしにしているのは、『なぜブログを書く』のか目標が明確でなく、モチベーションが引き起こされていないことになります。

言われてみると長く続けているうちに、なぜブログを書いていたのか忘れてしまっていました。目標を明確にするため、この本で紹介されている以下のツールをやりました。

  • SWOT分析
  • 自分の業績リスト

『SWOT分析』は強み、弱み、機会、脅威の4つを分析し、戦略策定するフレームワーク。これを個人に当てはめると自分の強みを今後どのようなチャンスに結びつけられるかを見つけられます。

『自分の業績リスト』は人生において誇りに思う業績を並べたリスト。僕は20個以上出すことに成功しました。これは自信を高めネガティブな感情を遠ざけてくれます。

これをやってみた結果、僕は独学で勉強したり読書したりすることが苦ではなく、文章を書いたり自分の意見をまとたりするのが好きなことがわかりました。

まとめ

悲観主義は自分を無力化して、行動できなくします。明確な目標がないとモチベーションが下がって、先延ばしを引き起こします。僕の場合は適度に楽観主義を取り入れ、目標を明確にし、内なるモチベーションを高める、といったことで先延ばしに対抗することを学びました。

もちろん原因が悲観主義とわかったとして、あした楽観主義者になれるわけではありません。モチベーションをあげれば先延ばしを克服できるとして、すぐにモチベーションが上がれば誰も苦労はしません。

とはいえ原因がわかれば対処法が考えられるし、ツールやフレームワークは手をつけやすい。この2冊はどちらもお薦めです。モチベーションという視点からはダニエル・ピンク氏の『モチベーション3.0』も参考になります。

面白かったのは2冊の両方が、ポジティブ心理学の父マーティン・セリグマンの研究や書籍を引用している点です。氏の本の感想は次の機会に。

2冊の本をまとめるだけあって、この記事を書くのに1時間半以上かかってしまいました。『成功の螺旋階段』にある取り組みやすい課題から手を付けるという手法に沿っていなかったのでは?と思ったりします。それでも僕がこの記事を書けたのは、読んだこの2冊が面白くて誰かに薦めたいというモチベーションがあったから。当たり前ですが、好きなことだから書くということが重要だと気付かされました。