4月に読んだ本

いくつか紹介。

GitHub実践入門

Gitの説明から始まり、GitHubの詳細な使い方、PullRequestのお話、GitHubと連携するツール、Gistの使い方などGit/GitHubに関して網羅的に書いてあり個人でGitHubを使っているけど、チーム開発としてあまり活用していない人は結構参考になるのではと思う。

プレゼンテーション・パターン

何かを伝達するのではなく、互いに創造を営むことだと考える
プレゼンを聞いた人だけでなく広めてもらうことが重要、持って返ってもらうことを意識する

プレゼンのためのパターン集。

教える、教えらえるという関係じゃなく、一緒に作り上げていくという考え方が勉強になった。パターン自体は一般的で特殊なものは少ないのでいろいろなプレゼンで使えるだろう。

マインクラフト革命的ゲームの真実

ゲームとしての裏話を知りたい人には面白くないかもしれない、フォーカスされているのはゲームではなく人。開発者であるマルクスの少年時代からマインクラフトを始めるまでの社会人時代など会社やマインクラフトに関わる人達の話になっている。Mojanが起業するのは本の真ん中を過ぎている。

この本を読むとなぜFacebookがOculus Riftを買収したことでマルクスがモチベーションを失うのかも理解できる。

チクセントミハイはフローの前提条件として「はっきりとした目標があること」を上げているが、少なくともゲームの開発者マルクスは、ゲームの目的を定義していない。(中略)プレイヤー自身が自分の目的を作り出さなければならない。これを見ると、なぜマインクラフトで遊ぶのをすぐに止める人たちがいるのかも理解できる。建築したいと思わない人には、目的を作り出すことはできないからだ。反対にプレイヤーが達成したいことを決めた場合には、チクセントミハイの仮説はマインクラフトにぴったり当てはまる。

Minecraftは不思議なゲームでプレイヤーが目的を見出さなければいけないが、プレイヤー自身が目的を生み出すことでものすごい力を生んでModや建築物に力が費やされてきた気がする。

ゲーム内の話が多くないのに興味深く読めたのはゲーム業界に詳しくないから。マインクラフトを作った人や会社に興味がある人、ゲーム業界に興味がある人、ソフトウェアエンジニアなどものづくりに携わる人が読める内容になっていると思う。ある意味マインクラフトを薦めるよりこの本を薦める方が簡単な気がする。

モニターに目をくぎ付けにして、暗い部屋で一晩中座りつづけることができないプログラマーは、真に優秀なプログラマーになれない。トレーニングに打ち込めないサッカー選手がズラタン・イブラヒモヴィッチになれないのと同じ理屈だ。

例えにズラタンが出てくるのも面白い(トレーニングの鬼という意味ではクリスティアーノ・ロナウドの方が有名だし)。スウェーデンという国にも興味を持った。