プロフェッショナルなエンジニアであるために

小保方さんは女性に嫌われて、男性からは好意的という見方があるらしい。若い女性であるというだけで持ち上げられ、問題が起きたらスケープゴートにされるという面は同情の余地があるが、僕はあまり好きではない。

不正をしても悪気がなければ情状酌量の余地があるという論理は破綻していると思うし、彼女が祭りあげられようが、他の共同研究者がチェックを怠ろうが、彼女が本物の研究者ならプロとしてやってはいけないことはやらなかったはずだから。

一方で僕が言えるのは彼女は本物ではなかったということと、好きではないということだけで、本物じゃないから彼女が悪いということが言いたいのではない。人間誰しも失敗を犯すものだし、重要なのは失敗から学んで成長していくこと。

この話はエンジニアにとっても無関係じゃない。プロとしてやっていはいけないことに周囲は関係ない。今回の不正に例えれば、上司がリリースを強行しようと、同僚のコードレビューがザルだろうが、著作権を守らずにプロジェクトに組み込んで公開して良いわけがない。

周囲がどうであれ自分が全力を尽くさなくてもいい理由にはならない

本物のエンジニアであるためにプロとして楽な方に流されずに心を強く持たないといけない。教訓にしよう。

stay hungry, stay foolish, stay professional.