人間とは心の弱い生き物なので、何かを比べて上下を決めないと気がすまない。
Movable TypeからWordPressに移行しようかと思ったのだが、移行方法を調べてみるとどっちが優れているとか、まぁ実際にはWordPressのほうが優れている(シェアが多いとか、過去のライセンス形態の問題が人間の感情に影響しているように思えるが)ので、MT->WPの移行のメモはいろいろあってもその逆はないとかないとか。
MTは静的でWPは動的。なのでMTは大規模なサイトには向かない。といった意見が多かったように見える。
あえて言ってしまうならたかがブログのシステムじゃないか。
実際にはMTは静的がデフォルトなだけで、動的ページも対応できる。それに参照が多いサイトでは静的ページの方がトータルのコストを抑えるかもしれない。またMTは動的ページの元(phpや.htaccess)ファイルも出力できるので1つのシステムで複数のブログを複数のディレクトリで運用することもできる。
動的も静的もそれぞれにメリット・デメリットがあり、どちらがよいとは一概に決められない。
(ちなみにkwLogは2000件近いページもあるがMTの動的ページ生成で十分運用できている)
個人のブログレベルではどちらも十分な機能を持っていると思う。スクリプト言語かつプラグインに対応しているので機能拡張もできる。シェアが多ければプラグインの数も相対的に増えるのでシェアが多いほうが高機能かつ高性能になる可能性があるのはわかるが、たかがブログのシステムと考えればそこまで求めるほどのものがあるようには思えない。
なんというか、phpとrubyを比べてプログラマが多いのでどっちが優秀とか、どっちが遅いから使えないとかいっているようなもので正直見てみて気持ちのよいものではない。(ちなみに日本でシェアが多いことやrailsのこともあって重いと誤解を受けやすいrubyがMTと考えると面白い)
プログラミング言語もそうだけど結局のところ重要なのは何を使うかではなく、何をするかだろう。
今回WordPressを使おうと思ったのも、最近見始めた海外のデザインサイトのfireworksチュートリアルでWordPressのテーマを作っていたからだけである。
既存のブログサービスではなくWPやMTといったブログのシステムを使おうと思っている人はなんらかのオリジナリティを自分のサイトに求めている人だと思う。やりたいことをいろいろ考えて上でどちらのシステムを使うのがよいのか、そういった観点で両者のシステムを比べられないか考えてみようと思う。
結局のところMT->WPは面倒そうなので、英語ブログをWPにしてみた。天邪鬼なので海外と日本のシェアを逆手にとって日本語ブログをWPに、英語ブログをMTにしようと思っていたのだが普通の状態におちついた。
しばらく二つのシステムを使ってみていろいろ比較記事を書いてみようと思う。