Numberの中田記事を呼んで改めて中田を評価してみる

中田のインタービューがあると知ったのでNumberをコンビニで買った。

日本での露出が少なかったのもあるだろうが、引退して2年も経つ選手にこれだけの扱いをさせるというのはまだまだ存在感があるということだろうな。

ドイツで日本代表が期待とは裏腹な結果になってしまったので、その批判が中田に対して向けられた面もあったと思うけど、こうして時間がたってみると彼がヨーロッパで残した実績というのは日本という国の選手においてはより際だって見えてしまう。

中田以降、世界3大リーグには、イタリアには名波、俊輔、柳沢、大黒、森本、小笠原。イングランドには稲本、戸田、川口。スペインには城、西沢、大久保。と多くの選手が渡ったが(誰か忘れてたらごめん。戸田・川口思い出したスマン5/27追記)、大黒も契約更新されないようなので現在では3大リーグの一部リーグでプレーするのは森本だけになってしまった。

その代わりと言ってはなんだが、スコットランド、トルコ、ドイツ、フランス、オランダといった欧州リーグに選手が移籍するようになったのは日本選手の評価がある程度落ち着き、また選手も自分に妥当なリーグが選択できるようになった結果なのではないかと思う。

ただ3大リーグに日本の多くの選手が移籍した当時は、中田のように他の選手も通用するのではないかと思ったし、何より選手自身もそういった自信や希望も持っていたと思う。しかし現実は厳しかった。それ故に今もなお中田が3大リーグのどこかでプレーしていたのであれば、日本の王様的扱いをまだ受けていただろうし、アテネ以下の世代には一目置かれる存在としてWBCのイチロー的ポジションに入れたのではないかと妄想する。

キリンカップで長友は初代表ですばらしいプレーを見せてくれたが、彼と同じ年齢のときすでに中田はセリエAでレギュラーを張っていたわけだから今思うと、スケールが全く違う選手だったんだなぁと思う。当時は黄金世代がいたから日本も若い選手がどんどんトップリーグに出ていくんだと思ってたから、ある意味中田は日本からは正当な評価を受けていないのではないかとすら思えてしまう。

Numberの記事だが、世界を回ったこともあるだろうが第一線を退いて客観的にサッカーをみれているなと感じた。当事者のころのようなこのままじゃ日本は通用しないといった厳しい言葉もなく、世界と日本の差を体験者として説得力のある言葉で伝えてくれている。

軽く抜粋すると・・・
「サッカーの中心から離れて、サッカーがどれだけ影響力のあるスポーツかを認識した」
「日本サッカのイメージはあきらめが早いように思う」
「もう少し頑張れば、もう少し厳しくいけば、もう少し走れば、というように『もう少し』が結構多い。それはあきらめている場合が多いからなのではないか」
「環境が良くなってそれが当たり前になると、どれだけ自分を追い込んでいけるかが大事になる」
「日本人の特徴は勤勉さ。言われたことはきっちりできるが、言われないことはできない。応用が利かない。はまったときは強いが、はまらないともろい」
「日本人は集中して物事を続けられる。うまくないけどやだなと言われるチームを目指すと良い思う。技術は放っておいても向上していくだろう」
「若い選手に戦える選手が少ないのは選手だけでなく指導者や環境の問題もあると思う」
「自分のカラーが出せないとやってる意味がないし、同じことをやらされるなら他のやつでいい。自分はこれができるからという人間がもっと出てこないといけない」
「いろんな特徴ある選手が集まり、どうにかバランスをとるのがチームだったのに、今はチームがあってそこに当てはまる選手がいいんだというように見える」
「チーム戦術は大事だけど、選手の方も歯車のひとつでいいやと思っている感じがする」
「自分の個性を出せないチームにいるのがわからない。何のためにサッカーをやっているかわからなくなる。最終的な目標は自分がどれだけ結果を残せるかであってどのチームにいるかではない」
「海外だと10回のうち1回成功すれば誉められるが日本だと失敗の方を責められる。失敗を恐れず泥臭くやるところが根っこにないといけない」
「日本代表を見ても自分で考えてプレーすることが根付いてない。ジーコよりトルシエのやり方のが楽だったと思う」
「イタリアでもクラブの人気より代表の人気が低かったりする、日本代表の人気がJリーグより落ちているのもサッカーの地域文化が根付いてきたことなら良いことだと思う。ただ人気がなくなっていると聞くと寂しい」
「98年まで出られなくて当然だったのにサッカーは何があるかわからないという経験が日本にはまだないからワールドカップに出れるのが当たり前と考えているかもしれない」
「97年の最終予選ではホームの引き分けで卵や石を投げられた、今は全部が丸まっている感がする。どっちがいいとは言わない」
「サッカーは応援してくれる人あってのスポーツ」
「Jリーグも以前よりも内容より試合に勝たないといけないという意識が強くなっている気がする」
「海外移籍は門戸は狭まっているけど、距離は近づいている気はする。いろんなリーグでやってみるのもおもしろいなと思う」
「サッカーが全体に広がってどこもレベルが高くなり選択肢が多くなった、Jリーグもレベルが高くなって急いで海外にという必要もない」
・・・軽くじゃなかった。ほとんど書いてしまった。

印象に残ったのは急いで海外にいく必要はないというニュアンスの発言をしたところかな。自分が海外に渡ったときと今の状況をちゃんとわけて考えているようだ。自分が生きるチームでプレーすることを目的とすることが言いたいのかもしれない。確かに結果論かもしれないが、中田のように何でも自分で考えて納得して動くようなタイプは世界に出た方が活きる選手だろう。

まぁこんな感じで、日本サッカー界に関して選手やらサポーターやら指導者やら海外移籍やらかなり客観的に俯瞰して見ているなと感じた。

最後に自分の意見に関して「(日本サッカー界が)それをどう受け止めてもらえるかというのもありますよ」と言ってるのは現役時代、あまり他人を寄せ付けないで我を通してやってきたことがまだひかかっているんだろうな。このあたりが取り除かれればもっとサッカー界に貢献してくれると思うんだけどな。

人見知りソフトウェアエンジニアです。ビジュアル系、お笑い、Pixarが好き。勢いで吉本超合金おたけびBOTを作った。オールザッツ漫才が放送されない東京在住。

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