以前は、ブログで新年の抱負を立てていたこともあった。しかし、まったく達成できないどころか、抱負を立てたこと自体を忘れてしまう。年末になって達成できなかったことで落ち込むだけで意味がないと思って、抱負を立てることを辞めることになった。
多くの人が新年の抱負を1週間で脱落していくというデータもある。ここ2年くらい習慣化の本を読んで自分で実験して、なぜ新年の抱負で失敗してきたか今ならわかる。
- 新年の抱負は習慣化に関連する
- 習慣化はモチベーションに依存してはいけない
- 習慣化には綿密な計画がいる
新年の抱負は習慣化に関連する
今年はジムに行くとか、アプリを作るとか、多くの目標は日々の習慣に関連する。毎週ジムに行くという目標は習慣そのものだし、○kgまで痩せるといった達成型の目標も結局は日々の活動、すなわち習慣化された活動が必要になってくる。
しかし、新しい習慣を形成するというのがそもそも難しい。実際問題、現状維持で生きていけているわけだから、新しい何かをしようとしても身体は元の状態に戻そうとする。おおよそ、新年の抱負は自分が思っているよりも難しい問題に取り組もうとしていることになっている。今ならそれがわかるが、当時はそこまで深く考えていなかった。
習慣化はモチベーションに依存してはいけない
習慣の素晴らしいところはモチベーションに依存せず、無意識にできることに尽きる。
年が空けると心身リフレッシュした気持ちになり、新しいことを始める意欲が湧き出てくるが、結局そのモチベーションには限りがあって一週間程度で日々の生活が始まって平常時に戻ってしまう。新年の抱負が3日坊主で終わってしまうのは、元旦のモチベーションだけで目標を達成しようとしてしまうから、それに尽きる。
毎日が8/31なら膨大な量の夏休みの宿題がこなせるだろうが、残念ながら8/31も1/1も1年に1日しかなく、毎日が元旦の状態を作り出すのは難しい。日常のモチベーションでもこなせるレベルに落とし込んだ上で目標に向かう必要がある。
習慣化には綿密な計画がいる
新しい習慣を形成することは難しい、だから綿密な計画が必要になる。詳しくは読んだ本に譲るが
- ビジョンを明確にする
- 心の体力を整える
- ベイビーステップで始める
- シンプルに記録する
- パターン化する
- 例外ルールを用意する
- スイッチングを決める
あたりを用意して、1週間、1ヶ月単位での行動も明確にしておく必要がある。
無計画な新年の抱負はビジョンの形成さえ中途半端に終わっている場合が多い。なぜ、そうなりたいのか、本当にそうなりたいのか、3ヶ月後、半年後、3年後に自分はどうなっていたいのか、それすらも明確にできていなかった。
新年のモチベーションを活かす
新年の抱負の多くは、日々の習慣に大きく関連する。年が開けた時のモチベーション、あるいは年が過ぎることよる焦燥感だけでことを進めようとしてもその感情は1週間程度しか維持できないので3日坊主に終わる。新しい習慣の形成は難しく、綿密な計画が事前に必要になる。
過去の自分にそれを教えに行くことはできないが、新年の機会に目標を作るということ自体は良いことだと思う。今年からは目標を立て、綿密に計画をして達成したい。