先月は出会いのある本が少なかったが、幾つか紹介。
ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国
米国では発注者側にプロジェクトマネージャーがいるが日本は受注側にいる。
日本はソリューションは得意だが、それを磨いても優れたコンセプトを打ち出す会社に負けてしまう。
日本では新規事業のコンセプトをしっかりつくろうと決めても作業を始めるとこんなことに時間を費やすよりも早く製品を作ってしまえという声があがり、コンセプトがおざなりになる。
どちらかというと企業システムの開発の話なので、サービスをやっていたり、ソフトウェアエンジニアからは少し対象が異なっている気もするけど、日本と米国の考え方の違いを示しながらITシステムの開発がどのように変わっていくか書かれていて、その違いは参考になる。
ソフトウェア関係なく、グローバル環境で働く人は読んでも良さそうな内容だ。
教養としてのプログラミング講座
enchantMOONを創っている清水亮さんの本。プログラミングのロジックを実生活に例えながら有効性を示してる、例えば長篠の戦いで信長が編み出したのはバッファリングとか。
プログラミングとして教養ではなく、教養としてのプログラミング講座なのでプログラマ向きの内容ではなく、子供の教育が必要な親や先生が対象の本だと思われる。しかし、プログラマであっても将来フェードアウトしてこういう教育に携わるかもしれないので読んでおいてもいいんじゃないかなと思う。
Backbone.jsガイドブック
昔ちょっと勉強したけど忘れてしまったのでおとなしく買ったBackbone.jsの本。オライリーのBackbone.jsもあって、内容はあんまり変わらないんだけど何故かこっちの本の方が読みやすかった。
Backbone.jsはAPIは提供するがやり方は任せるというスタンスでキュメントがあっさりしていて取っ付きにくいのでとても助かった。