勝った。日本が勝った。4対1。先制はされたけど不運な失点だったし、時間はたくさんあったからあまり心配はしなかった。先制して勢いに乗りたいベトナムだったけど日本が、一点目、二点目、技術の高さで点をとってベトナムに実力の差を見せたあとは勢いがなくなった気がした。
厳しい目で見ると気になったのはサイド攻撃がいまいちできなかったこと。縦へ勝負することがほとんどなく、直ぐにボールを戻してしまい、ゴールに遠い場所からのアーリークロスしかあげられていなかった。あれはそういう作戦なのかな?だったら良いんだけど。あとはどうも中盤で1対1で止められない、抜けない、というのがすごく気になった。技術うんぬんじゃなくどうも選手に自信がないというか、慣れていないというか。これはやばいんじゃないだろうか。
だから3点目のパスワークは良かったけど、1点目の俊輔のプレーみたいのがもっと増えると良いと思う。個人技で数的優位をつくったり、相手を警戒させれば、パスも賢く走るのも活きてくるだろうし。あれ、これって何年も前にも話されていたような・・・やっぱりジーコの失われた4年間は痛かったのかなぁ・・・
ゾーンプレス、アイコンタクト、フラット3など過去の日本代表は戦術や組織で戦うというところを鍛えてアジアの頂点に上り詰めたけど、世界の壁はまだ厚く、世界で勝つには個人の能力をあげるのが必要というのを以前にも話されていた気がする。ジーコジャパンではいつのまにか戦術や組織で戦うという基盤が崩壊してしまってオシムはいまそこを立て直しているところなのかな。そうなると組織が立ち直ったころにまた個人の能力の話になるんじゃないかと思う。
というわけで今から個人の局面という場面にも注目して見ていきたい。