Twitter Flock 2015に行ってきた

Twitter Flockという開発イベントに行ってきた。twitter.comの開発イベントというより、Twitter社が公開している開発ツールに関する開発イベントという位置づけ。Twitter社はFabricという便利そうなサービスを公開していて、前から気になっていたけど触ってもいなかったので丁度良かった。

行けるかどうか微妙だったけど抽選が通ってしまい、キャンセルするi/fがないので参加、腰とお尻が限界だったこともあり最後のマネタイズ関連のセッションは聞かずに後にした。しかし十分Fabricを使ってみたいと思った。

Twitter Flock

Fabric

Fabricはモバイルアプリ開発を簡単にするツールやSDKの総称のようなイメージ。細かくは別々になっているものもあるけど大きく分けると以下の4つくらい。

  • ベータ配布や解析のためのCrashlytics
  • Twitterログインや埋め込みTweetなどのTwitterKit
  • 電話番号認証のDigits
  • 広告のMoPub

基本的に無料で使える。

Crashlytics

CrashlyticsはそもそもTwitterが買収したサービスで前はこれを使わないでTestFlight(Appleが買収する前のサービス)を使っていた。なぜCrashlyticsを使わなかったのかはあまり覚えていない。

TestFlightはベータ配布のためのサービスだけどクラッシュログも見れるよ、Crashlyticsはクラッシュ解析のためのサービスだけどベータ配布も出来るよ、という感じだった気がしてその時はベータ配布が主たる目的で探していたのでTestFlightを選んだ気がする。

しかし人気アプリの場合はクラッシュ解析もしないと辛そうだ。逆に人気アプリを作れていないことの方が問題だ。

FabricはIDEに深く根付いて使えるようになるらしく、デモではAndroid StudioからFabircのウインドウを表示してapkをドロップしてリリースノートを記入したり、配布先を選んだりしていた。たしかに「簡単」になっている。

いやでもIDEからじゃなくてJenkinsで自動化したいんだけどと思っていたら、コマンドラインで実行するツールがあるらしく出来る。

そしてCrashlyticsを使うとAnswerという解析サービスを使うことができて、エンジニア以外がセッション数やセッション時間、バージョンの分布を見たり出来て便利そう。そういえば最近iTunes Connectからも解析サービスの通知ができていた気がするけど公式のやつよりもCrashlyticsのような外製のツールを使うとAndroidとiOSと共通化できるので使う側としては便利だと思う。

TwitterKit

iOSの場合はiOS5かiOS6くらいからiOS SDKでTwitterが扱えたりしたけど、より便利にしたものと言えばいいだろうか。恐らくAndroidでも近いAPIで使えると思うので、両対応する際はコードを似たようにできるかもしれない。

埋め込みTweetやタイムラインのViewを作ってくれるのが便利。Tweetの表示はガイドラインがあって自力で追従していくのは面倒なので使った方が確実に楽。

DIGITS

電話番号認証。Googleなどの携帯を使った2段階認証見たいな感じ、電話番号入れると認証コードが送られてくるのでそれを入れると認証ができる。それだけでパスワードが要らない。これはiOS, Android以外だとWebサイトでも使える。

便利なんだけど、個人的に電話番号をアプリに入力するのは抵抗がある。これを利用して電話番号を入力させるだけのサービス作る悪い輩が出てきそう。サーバ証明書じゃないけど正規にDIGITSを使っている証明なんかができると良いのかも。

エンドユーザとしては不安になるけど開発者側としては「Twitterでログイン」、「Googleアカウントでログイン」とかいっぱい並べるよりはこれだけにしたいというのは確かにある。

その他

このブログの内容はひたすら感想、ただのイベントのメモは以下。

とりあえずFabricアカウントを申請してみた。個人で使う場合と組織で使う場合とアカウントの管理がどうなるのかよくわかっていないのでまずは個人で使ってみる。