Qiitaに毎週1件アップを半年続けてみた感想

2013年前半のことだけど400ストック記念に書いてみる。今年に入ってブログに書いていたプログラミング系のメモをQiitaにアップすることにしていた。理由は単純でその方が楽だから。

ちょうどその頃、Kobito.appがQiitaへのアップロードに対応し、ローカルでMarkdownでメモをとっておけばボタン1つで公開できるようになった。それまではEvernoteでメモを書いていたのでそれをブログにアップするとなると、コードハイライトなど整形する必要があって面倒だった。結果としてあまりブログを更新しなくなる。

自分にとって書きやすいし、メモを探す人にとっても膨大なサイトをGoogleで検索して自分のブログにたどり着いてもらうより、Qiitaで検索したほうが手間が省けるということでブログのアクセスが下がってもいいやということで方針を変更した。

そしてQiitaにメモをアップすることを頑張るということと、ブログを更新しなくなるとまずいと思ったので、Qiitaとブログに毎週1件アップすることを目標にした。毎週アップすると1年で52件書けるわけで、なんとなく300ストックを目標にすることにした。

恐らくQiitaにユーザが増えていることと、今となっては懐かしい言葉(?)であるロングテール効果を甘く見ていたことで半年で300ストックいってしまった。目標を達成してしまったのと、Qiitaにアップする習慣はついたので無理に毎週アップするのは半年で止めることにした。

Qiitaに毎週アップするためにやったこと

Qiitaに毎週アップするのは結構大変だった。一応、Qiitaではプログラミングネタならなんでもいいことになっているので内容を問わなければ毎週アップできるんだけど、それなりのメモを書こうとするとネタが必要になる。仕事で同じことばかりしているとかなり無理があり、仕事と関係なく新しい技術のメモをまとめてみたり幅広い知見が求められる。

そういう意味でQiitaに毎週アップするというのは良いトレーニングになった。ネタ探しとしては勉強会が良い材料になっていて、勉強会で聞いて後で調べようと思っても調べないことが多々あるけど、Qiitaにアップするネタになるので積極的に調べるモチベーションになったりする。

あとは自分の場合かなり長い備忘録を書いていることがあるので、それを1つのテーマで切り出してアップするというのもたまにやった。書く時点ではあまりアップすることは意識せずにとりあえず書いて、あとでアップするものを選んで整形するという作業も1つの方法としてはありだと思う。

そいうことをしながら慣れてくると、純粋に必要で調べている時点でこのネタはメモをまとめてQiitaにアップできるなと思うようになってくる。

基本的にはメモ魔なので意識的にいろんなことを学ぼうとしたことが大きかったと思う。

Qiitaにアップしてためになること

これはQiitaに限ったことではなくブログにアップすることでも同じことではあるが人に読んでもらうメモはちゃんと書く必要がある。

正直なところ自分のためのメモの段階では「だろう」とか「おそらく」などを多様していて多くのことを推測で済ませてしまっている。コードにしても後で思い出してわかれば済むことなのでコンパイルが厳密に通る必要もない。

しかし人に読んでもらう場合にはアバウトに済ませられないので、ちゃんと掘り下げて調べるようになる。例えば見聞だけでなく本家のドキュメントをちゃんと読んだり、コードを読んで実際の動きを確認してみたり、メモに書くサンプルコードもちゃんと動作することを確認してからコピペするようになる。こういった作業は一見面倒ではあるものの学ぶという処理の精度は高くなる。

こういったことは人に勉強を教えるときと同じで自分がまずちゃんと理解しないといけないのでより内容を理解する助けになる。さらに、コメントで間違っていることを指摘してもらったり、よりよい方法を教えてもらったりもできてより理解を深めることができる。このあたりのコミニケーションに関してはQiitaの方がブログのコメントより敷居が低いと思うのでより効果的なのかなと思う。

突然花開くことがある

これもQiitaに限ったことじゃないけど、SNSシェア機能があるので書いたときには1,2ストックしかされなかったのに、しばらくたってから突然SNSで拡散されて10件くらい一気にストックが増えることがある。

もう書いた本人が現在も有効な内容なのか心配になってしまうくらいだけど、他の人とかぶっている内容でなければ書いてすぐストックされなくてもそれほど気にしなくても良いと思う。

まとめ

毎週、技術的なメモをアップするというのは良いトレーニングになったし、学習のモチベーションにもなった。自分が新しいことを学んでいないことに危機感を感じる良い機会になるかもしれないのでやってみて損はないと思う。

メモを上げるなんて敷居が高いと思われるかもしれないけど、割りと普段やっている単純なことでもストックしてもらえることもあるのであまり難しく考えなくて良いと思う。自分が必要なら、他にも必要とする人は要るわけで普段やっている作業の中にもネタは隠れていると思う。

ブログを書くということはエンジニアのステータスのようにもなったが、海外ではStack Overflowでどれだけ貢献したかというのが指標になることもある。国内においてはQiitaにどれだけコントリビュートしたかというのも今後エンジニアの評価の1つになってくるかもしれない。

おまけ Kobito.app から WordPress への投稿

サーバのセットアップの備忘録などQiitaにアップするには微妙なものは今もブログにアップしている。でもMarkdownエディタとして便利なのでその時も基本的にはKobitoアプリで書いている。Kobitoアプリで書いたものをWordPressブログにアップするというフローを確立するために以下のプラグインを作った。このエントリーもKobitoアプリで下書きした。

GitHub Flavored Markdown for WordPress
https://github.com/makotokw/wp-gfm