世界初、F1®の国際映像やオンボードカメラ映像をマルチビューで視聴できる「Formula 1® on Zume™」を提供開始
http://www.tv-bank.com/jp/press/2013/20130726.html
iPadでF1のライブ中継を視聴 TVバンクの「Formula 1 on Zume」
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1307/28/news007.html
PC、iPadでF1観戦が実現。「Formula 1 on ZUME」
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=49972
ハンガリーGP直前にリリースされたZumeを早速シーズンパスを購入して使ってみた。PCのブラウザ(Flash Player)からとiOSアプリで提供されているようだ。
テレビのCSの解説を聞きながら、合わせてつかおうと思ったのだけど数十秒の遅延があるため諦めた。テレビ側を後追い再生してうまく合わせれば使えるかもしれないが、CSのレコーダ側のその機能がないので難しい。解説が目的なら音声をアナログで録音してレイテンシーをわざと発生させるというのならいけるかもしれないが、やり過ぎか。
川井ちゃんの解説がないと知識がたまらないので解説が必要なのだが、世の中には解説がうざいと言っている人もいるし、CSが映らない環境もあるのでそういった人たちが専用で使うのは全然ありなのかもしれない。
このアプリのいいと思ったのは好きなオンボードカメラが見れるところ。残念ながら全ドライバーのオンボードが見れるわけじゃなくてオンボードは9チャンネルくらいしかない。上位のドライバーに割り当てられているならとりあえずポイント圏内で複数バトルがあったら好きなところを見れるという使い方ができると思う。国際映像だと必ずしも気になるところを映しているとは限らないので。例えばハンガリーGPでは最初のタイヤ交換のあとハミルトンがバトンをいつの間にか抜いていて、ベッテルはずっとバトンの後ろで付き合わされたのでそこが1つのポイントだったと思うけど、ハミルトンがバトンを抜いたシーンは国際映像は捉えていなくて、実況もベッテルがタイヤ交換してバトンの後ろでもどったときに「ハミルトンはバトンの前に出ています」と驚いたように話していた。
まだサービスを使い切れておらずよくわかっていないのだが今のところ微妙なのは、
・テレビ中継にくらべて数十秒の遅延
FAQでは数秒遅延とかあったが、iPadだと2〜30秒遅れていて許容範囲を超えているのだが。
・ローカライズが完全じゃない
解説は英語だし、ところどころ画面でも翻訳されないものが入ってくる。アプリの静的な文字列は翻訳されているが動的に入ってくる文字列は翻訳されていない様子。それほど難しい英語はないが人によっては問題になるかもしれない。
・シーズンパスを買ったのに画面の上部に「シーズンパスを手に入れよう!」みたいな広告が入ってくる
広告なの情報のつもりなのかよくわからないのだが、要らん。オフにしたい
・ライブタイミングがない?
ドライバーごとに全ラップの情報は見れるのだけど、全ドライバーの現在のラップのペースを並べるformula1.comで提供されているLIVE TIMINGに相当する画面が見当たらない。これ結構、致命的。formula1.comで見れるけど遅延が大きいので合わせて使うのは難しい。
とりあえず気になるのはこんなところだけど、1レース500円なのでとりあえず1レース試して見るのはありだと思う。
日本のF1観戦は今、新たな時代に突入したといえるだろう。
これはオートスポーツwebのリンク先にあったコメントだけど僕はこれを見てこれはF1だけではなくスポーツ界にとって大きなことなんじゃないかと思った。プロ野球ですらテレビの地上波はジリ貧である。地上波で流れるのは高校野球や箱根駅伝、オリンピックなどの国際試合など応援の要素が大きいものであって趣味が多様化した昨今では純粋にプロスポーツを楽しもうと思うとCSなりで有料チャンネルを見ないといけない時代になっている。専門チャンネルで見ようとするくらいの視聴者にはこういったライブ中継を好きな視点で見れるというのはものすごいメリットで、例えばサッカーでも好きな視点、好きな選手を追って見れるとしたらお金を払ってまで見たいという人はいると思う。
しかし、F1のような放映料や開催料な多額な金額が要求されるスポーツでこういったことができるのは正直驚きではあった。F1サイドにはお金が還元されているのだろうか、それとも放映料を払えばこのような二次利用はokということなのだろうか?
いずれにせよ、Jリーグなど他のプロスポーツ界でもこういった動きが増えてくると面白いので期待。