土曜日にtiTokyoというTitaniumのイベントに参加してきた。
戦利品。
TitaniumはAppceleratorが公開している無料の開発ツールで、javascriptなどのウェブ要素技術でiOS/Androidアプリを開発できるもの。
以前から興味を持ち続けているがObjective-CでARCやblocksがサポートされ、コンパイラによって生まれたModern Objective-Cによる記述などで実装が簡単になり、iOSアプリ開発の生産性は随分向上されている。
実際のところディテールに凝りたいからネイティブで書きたいという欲求と、生産性の高い実装に適した言語で書きたいという欲求が相反して、その結論がなかなかでない。なのでとりあえずリスクのないネイティブで書いちゃえとなりがちで、なかなかTitaniumを使うに至らないのであった。
だがしかし。こういう興味が微妙になっているものこそ学んだりイベントに参加するのがいい。直接使えなかったとしても参考になる部分はあるし、あることがNGで使っていなかったけど知らない間にそれが解決されているということもあるから。
というわけで参加してきたのでkeynoteで印象が残ったことについて書いてみる。
tiTokyo 2013/02/16
まずJeffさんは大きな3の変化について語られた。
1つはサービスやコンテンツがモバイルにシフトしているという点で、モバイルといってもスマートフォンだけでなくテレビやタブレット、車載なども含まれ、モバイルに順応できる会社が強くなる。
2つめはモバイルはデスクトップとは異なる手法を取らないといけないという点で、例えばソーシャルネットワークやビックデータとどう関連させるかを意識しないといけない。
3つめはモバイル開発が今後の標準になっていくという点で、タッチ、音声、モーション、ビジョンといったインタラクションの側面から開発を進めていくことが当たり前になる。
またJeffさんは会社の理念として「謙虚であれ」ということを掲げた。コミュニティの意見を謙虚に受け止め成長していきたいということを指して、コミュニティと話を進めながら今後はTitaniumを無料のサービスのブランドとして、Acceleratorを商用むけの有料のサービスのブランドとしていきたいとのこと。
Jeffさんの3つの話は極めて当たり前の話なのだが、彼の肩書き、Appceleratorの提供しているサービスを見ていると、単にJavascriptで書けば生産性があがるでしょ。(どうしてもこういう側面で見てしまう)というわけでなくもっと広い範囲でモバイル開発をサポートしていこうという考えが読み取れて興味深かった。2つ目3つ目のポイントを聞くとネットワークからJSONでデータをとって使うという作業の面倒さを思い出すと今モバイル開発で使っているものは結局他のプラットフォームから延長でしかなくモバイル開発に適したものではないのではと思ったりもした。
セッションは英語と翻訳日本語が交互にながれるという形だったので情報量が少ないかもと思ったけど結果的には盛りだくさんな内容だった。イベントのスタッフの皆様お疲れ様でした。そして無料のイベントをあれだけの形にしてくれたスポンサーのデンソーの皆様ありがとうございました。
まぁ個人的に気になったのはNode.ACSと、Lanicaの井口さんがSublime Text2でTitaniumを開発してるっぽかったことだったりするのはここだけの話。