南アフリカワールドカップ移行のサッカー日本代表を見ているとチーム一丸になっていて素晴らしい。ただ、前からチーム一丸の勝利という表現に違和感を感じている。
鶏が先か卵が先かの話になってくるが、勝つことによってチームが一丸になっていく面というのは大きいのではないかと思っている。南アフリカの岡田ジャパンにしてもそうだったけど、勝つことでいろんなことが肯定されて小さな不協和音は薄れていく。
逆に負けるとチームはバラバラになっていく、うまくいかないときは何もうまくいかないこともある。小さないざこざ大きくなり、いろんなことがネガティブに見える。ドイツワールドカップの日本代表や、南アフリカワールドカップのフランス代表がまさにそんな感じで、いろんな選手が批判の対象にされていく。今回だって負けていれば本田や香川が空回りしたとか、ベテランがいないから長谷部や遠藤がチームをまとめれれなかったとか批判されていたかもしれない。
そのあたりは天国と地獄というか、紙一重の部分があるわけで、フランスくらいの強豪なら仕方がない面もあるけど、日本のレベルじゃまだチーム一丸だろうと実力的に負けるときは負けるわけで、安易に勝った負けたでチーム一丸とかバラバラだったとか言うのは何だかなと思う。そういう意味では寄せ集めの代表の短期決戦で初戦を落とすか落とさないかはかなり重要なファクターになってくる気がした。