エルクラシコで衝撃をうけつつも実は想定内?

早朝5時からエルクラシコ(スペインリーグ伝統の一戦)のバルセロナ vs レアルマドリードを見た。

今シーズンの試合を見てもまだまだバルサの方がチームの完成度は上。しかしレアルにはモウリーニョ補正があり、攻撃的で能力の高い選手がたくさんいるのでなんかやってくれるんじゃないかという期待があり楽しみな一戦だったんだけど、内容も結果もバルサが圧倒しまくった。ただ大差がついたあとも両チームともヒートアップしまくってて最後まで楽しめた。

試合はバルサのホームなのでまともにやったら厳しいのは当然なんだけど、出鼻からあんまりレアルは策を講じたように見えなかったのよね。モウリーニョも後半はベンチに座ったままでテクニカルエリアにすら出なかったし。モウリーニョが前回のCLでインテルを率いてバルサと戦ったときはガチガチに勝ちに行くサッカーをしたのとあまりにも対照的だったので、この試合はリーグの一試合としてどこまでバルサ相手にやれるのかを確かめた側面も実はあったりするのではと勝手に予想していたりする。

なので次のクラシコで(どのくらい勝ち点が必要かにもよるけど)はまた違った結果になるんじゃないかと思う。当のモウリーニョの発言は↓。

「私のキャリアで最大の敗北となったが、勝つ可能性がない試合だったので消化するのは簡単だ」

何かと言動で物議を醸すモウリーニョが以前、母国ポルトガル代表が監督不在のピンチで臨時で指揮すると噂が流れたとき、「チーム(レアル)の方針に従う」と公言する一方で知人には「チームが休みなのにレアルは行かせてくれない」と不満を言ったらしいと報道が流れた。その際、この人はやっぱり本音と建前を使い分けをしっかりしてるんだな、彼の考え方はビジネスでも参考になるかもしれないと興味が湧いたので本人も一部監修している以下の本を読んでみた。この本はポルトガルで監督として指揮した数年間の話で残念ながら、モウリーニョがどうやって育ったとか、通訳・コーチ時代に何があったとかは書いていない。また当然サッカーの本で自己啓発本ではないので彼の考えよりも事実の事柄が多い。ただ、それでも彼の考え方はそれなりにわかって、上昇志向で高い目標を持っていて、自分がそれを成し遂げると信じている自信家であり、一方、現在・過去の至らぬ部分を認められる強さを持った人という風に解釈した。

ちなみに自分はモウリーニョの発言の中で妙に以下が気に入っている。

チェルシーには最高の選手たちがいる。そして今、傲慢に聞こえるかもしれないが、最高の監督を手に入れた。