MacOSXとWindowsのマウス共有にShareMouseを使う

LAN内でプラットフォーム超えてマウスやキーボードを共有するのにSnergy+というソフトウェアがあるのだけど、最新バージョンではMacOSX側で日本語変換の切り替えができないという問題があって使うのをやめてしまった。

先日マイクロソフトがMouse without bordersというソフトウェアをリリースした。これはLAN内にあるWindows間でマウスを共有するものらしい。

Remote Desktop for MacがあるのでそのうちMouse without borders for Macなんてのも出るんだろうと思って、気が早いが検索してみたところ ShareMouse という別のソフトウェアを発見した。

ShareMouseもマウスやキーボードをLAN内のコンピュータで共有することができる。対応しているプラットフォームは Windows XP/Vista/7 or Apple Mac OSX “Snow Leopard” or “Lion” だそうだ。

使い方も簡単で、すべてのマシンにインストールして、ShareMouseを起動して接続ポートを揃えるだけでつながる。あとはディスプレイの配置を決めるだけ、Panic HotKeyなるものがデフォルトでEscキーに設定されていて何かおかしくなったらEscを押すと元のコンピュータに戻れる。Snergyと比較してShareMouseがすごいのは、サーバとクライアントが区別されていない点だ。Snergyは最初にホストコンピュータを決めてそのホストのマウスとキーボードで他のクライアントを操作するという形になる。ところがShareMouseはすべてが同じレベルのノードという扱いでどのマシンのキーボード、マウスでも他のマシンを操作することができる。これはかなり便利だ。ただ家ではこれでいいが、公共の場や会社では他のユーザとコンフリクトするのでポートを変えたり、通信に認証をかけたりする必要がありそうだ。(Mouse without bordersも同様にすべてのマシンで操作できて最初から認証が必要)

クリップボードの共有もできるそうなのだが、手元ではWindowsとMacで双方向でコピペは成功していない。家ではノートが主体でラップトップもろともデュアルディスプレイ的に使いたい要求があるだけにこれができないのはだいぶ辛い。

Windows版 v1.0.43とMac版 v1.0.42でクリップボードの共有の動作が確認できました。
http://www.share-mouse.com/docs/09/changelog.php

ShareMouseのFAQのページをたどっていくと、ライセンスや支払い方法などのはなしがでてくる。$14.95という価格設定がされていてライセンスはマシンの数だけ要る。AboutBoxを見るとライセンスキーがDEMOになっていた。DEMO版の制限なのかどうかは読み取れないのだが、サイトでは有料ソフトみたいな話はトップページからダウンロードに入るまでに記載されていないし、リリース履歴を見ても2011/08くらいに公開されてまだバージョンがBETAになっているから本格的に有料版ということを謳っていないという状態なのだろう。これらを察するにDEMO版だからクリップボードの共有が制限されているというのは考えづらい。円高で2台で2000円ちょっとと考えれば払ってもいいやと思うしBETA版が取れるのをしばし待つかというところか。

というわけで棲み分けしては以下のような感じになっている。

Windows同士: Mouse without borders
Windows, Mac: ShareMouse
Windows, Mac, Linux: Snergy+