ブッダの考え方を読む

もともと人に流されて決めるのが好きではないのと、ブログやSNSで人の考えに言及するのが何か嫌になって避けていたのでタイトルに惹かれて読んだ本。

なかなか面白かった。

「他人の小さなことが目について、不満を感じてしまう」という悩みの招待は、「もっと自分を認めてほしい!」という承認欲だったりするのです。

つまり嫌に感じているのは承認欲だということなのだろうか。

「妄想」こそは、人間が最も得意で、大好きで、ほぼ一日中絶え間なく広げている、ナンバーワンの煩悩です。

人は無駄な妄想で時間を潰しているそうだ。これを避けるために瞑想のススメに繋がってくる。

「判断」とは(中略)どちらが優れている、劣っているといった「決めつけ」「思い込み」のことです。
(中略)自虐も判断。(中略)失望や落胆も判断。

判断する心には、わかった気になれる気持ちよさと、自分は正しいと思える(承認欲を満たせる)快楽があるのです。

人は妄想に続き、「判断」も好きなようで、それで疲弊したりストレスを感じたりもするようだ。そして仏教で「判断」を取り除き、あるままを受け入れるというススメに繋がってくる。

「正しい自分でいるより」、「素直な自分」でいるほうが、魅力的だと思いませんか。

最初は周囲に反応しないという意味で読んでいたが、どちらかというと自分に反応しないという側面の方が勉強になった。ブッダの教えによると欲を満たすことは否定されていない。欲を満たすことが幸せになるのであればそれは正解で、欲を満たすことが不安や焦りに繋がるのではれば仕切りなおすということらしい。ブログを書くというのも承認「欲」が含まれていることに葛藤があったのだが、承認欲も内向的な動機付けで書くのであればokなようで、承認欲を目的にしないことが大事。

他人が認めてくれるかどうかは、他人が決めることであって、自分がコントロールできるものではないからです。他人の評価を「目的」にしてしまうと、そこから「他人の目が気になる」心理に突入してしまいます。

とりあえず妄想や判断を捨て、考えすぎずに素直に情報を発信することを心がけようと思う。