毎年同じ人が受賞するバロンドールはつまらない

メッシが4年連続でバロンドールを受賞した。今回の受賞はメッシがふさわしいと思うが過去4年を振り返ってみるとインテルが3冠とったときはスナイデルが、スペインがワールドカップを制覇したときはシャビが受賞したほうがよかったと思う。

もともとサッカー記者が選ぶバロンドールと、代表チームの監督とキャプテンが選ぶFIFA最優秀選手賞があって2010年度よりこの2つが統合されたのが現在のFIFAバロンドールなわけなのだが、そもそも代表チームの選手なんて自分が所属しているリーグくらいしか見ていないわけなのでノミネートされた各選手その年の活躍やチームへの貢献度を判断するのは難しいと思っている。

極端な話をすれば、世界をバルセロナのみとして、年を1試合として、ある試合のバロンドールを選べと言われたときにその試合にシャビが活躍しようがイニエスタが活躍しようが毎試合メッシを選ぶようなものが現在のFIFAバロンドールのように思える。その試合を見ていない人も投票しているんだからそうなっても仕方がない。

とは言え、ちゃんと試合を見ている人が選ぶという妥当性を求めているかというと別にそうではなく結局のところいろんな人が選ばれたほうが面白いということを求めているような気がする。

統合前のバロンドールとFIFA最優秀選手の受賞者を比較する19回中12回、63%がかぶっている。ただバロンドールだと同じ人が連続で受賞していることが少なかったり、オーウェンだとか、ネドベドとか、シェフチェンコだとかFIFA最優秀選手に選ばれていない人たちが受賞していたりする。

この4割くらいがブレが記者ならではの話題性による選考なんじゃないかと思う。そしてこのブレが統合したことによって薄れてしまったのが今のFIFAバロンドールなのかもしれない。