アジアカップを振り返って

オーストラリア戦の感想を書こう書こうと思っていたところ、その間にサウジアラビア、韓国戦がありアジアカップが終わってしまいました。一気に3試合を振り返ってみます。

結局のところオーストラリア戦は10人の相手を崩し切れずにPK戦で辛勝、サウジ戦では一瞬の隙をつかれ3失点での敗戦、韓国戦ではまたも10人の相手を崩しきれずPK戦での惜敗。

3試合ともパス回しが多いので組織的に戦えているように見えるのですが、実際のところ局所的で個人技で崩せないためにパス回しに走っているように見えました。オシム監督が個人プレーを嫌っているような雰囲気があるので選手がそれを意識しすぎているとしたらこれは逆効果ではないかと思います。またサイド攻撃で縦に勝負する場面が見れなかったのは勝負しなかったというより、勝負できる選手がいなかったというのが正しいのかもしれません。両サイドバックおよび中盤の選手にスピードやドリブルのある選手がいないのですから・・・個人技なしに戦えるのはアジアの中でも予選までということを強く思い知らされる大会になりました。

ただ個人技が必要といって安易に欧州組をたくさん招集したところで組織的に戦えなければジーコジャパンの二の舞です。とは言え、今のメンバーだけでは限界があるのも事実。欧州組で縦に突破できそうな選手と言えばサントス、松井、稲本あたりかと思いましたが、オシム監督が今後はこういった選手を果たして招集するのでしょうか?今後オシム監督が組織と個人のバランスをどのようにとっていくのか注目したいと思います。